第3回研究会 動画配信(3/1追記あり)
※必ず下記の説明文を確認した上で視聴をお願い致します。
※下記動画は4月30日をもって配信を終了致します。
2022年2月5日実施(京都国立近代美術館講堂)
全日本博物館学会第3回行事(研究会)
【テーマ】文化審議会答申を読む-博物館法改正に向けて
※1.冒頭約10分程が録画の不具合で削除されております。
【登壇者】 浜田弘明 桜美林大学教授の答申説明より動画が開始されます。予めご了承ください。
※2.冒頭約10分程の内容については、下記の説明文を御参照ください。
※3.一部聞き取りずらい箇所が御座いますがご了承願います。
※4.答申自体の具体的な内容は下記のURLを御参照ください。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka…
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka…
※5.本動画は、学会会員向けの動画になります、視聴URL等の公開はご遠慮ください。
動画URLはこちら 第3回研究会 – YouTube
※上記動画は4月30日をもって配信を終了致します。
趣旨説明(京都国立博物館・栗原祐司)
本日は、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が拡大する中、登壇者の皆様方には、ここ京都国立近代美術館にお集まりいただき、どうもありがとうございます。また、今回はオンライン併用としておりますが、わざわざ現地に足をお運びいただいた方が若干名いらっしゃいます。改めて感謝申し上げます。オンラインでご参加の皆様にも御礼申し上げます。 さて、本研究会の開催趣旨ですが、御存知の通り、昨年12月20日に文化審議会答申「博物館法制度の今後の在り方について」がまとめられ、今通常国会に博物館法の一部改正法案が提出される見込みとなっております。 文化審議会博物館部会の委員には当学会役員から浜田さんが部会長代理を務められ、高田さん、半田さんも委員を務めました。また、法制度の在り方に関するワーキンググループの委員にも、当学会役員から浜田さんが座長を務められ、半田さんが委員を務めました。また学会員である佐久間さんなども委員を務めました。私もオブザーバーという形ですが部会及びWGに参加させていただきました。 先週1月28日にも、日本博物館協会主催の緊急フォーラムが開催されたわけですが、本研究会は、これらの委員または各団体・組織等の代表というよりも学会員個人の立場で忌憚のない意見交換をしようと企画いたしました。そういう意味では、かなり本音に近い意見も多く出されるかと思いますが、学問の自由、言論の自由を尊重して、自由闊達な意見交換ができればと考えております。 博物館部会での議論の経緯等は、このあと浜田先生等から詳しい話があろうかと思いますが、2019年11月に博物館部会での議論が開始された際、ちょうど新型コロナウイルスの感染が始まる直前、当初は基礎的な議論を中心に行っていたわけですが、風向きが変わったのは2020年11月に横浜市で開催された全国博物館大会において、突如文化庁の企画調整課長が「法改正の必要性を含めた幅広い議論を行い、来年年央までには一定の方向性について中間的な結論を得たい」と発表したことです。 ただでさえ、文化庁が「文化で稼ぐ」ことを公言している時期でしたので、本学会では博物館部会の委員となられた方や有志数名でZoomでたびたび意見交換を行い、おかしな方向に行った場合には直ちに学会として意見表明をしようと危機感を募らせていました。 結果的におかしな方向にはいかなかったものの、満足にいく結果にならなかったのも事実です。答申の内容については、この後各登壇者からご意見をいただけるかと思いますが、新しい登録制度の登録基準はまだ十分な議論がなされていませんし、学芸員制度の見直しは今回の答申では先延ばしにされておりますので、まさにこれから継続して審議会で検討がなされるものと思います。 現時点ではまだ法案の具体的内容が明らかにされていませんが、まず今日は、答申の内容とそれに至る部会やWGでの議論を振り返るとともに、今後の課題についても意見交換を行えればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。