「博物館浴」その効果とこれからを考える研修会のご案内について

　今年 4 月に改正された博物館法の議論の中で、「これからの博物館に求められる役割」の一つに「社会や地域の課題にむきあうこと」が示されました。さまざまな課題のなかでも、福祉や医療は特に重視されていることがらです。それに関して、これまでに博物館が高齢者福祉の現場と連携しながら地域回想法に取り組んだり、医療現場で美術作品の鑑賞を導入したりする事例も見受けられるようになってきました。カナダでは医師会と美術館が提携して、治療の一つとして美術館見学を処方箋として出しているところもあります。人々のストレス軽減や活気を伻らせるために、ミュージアムの資料や作品の活用は一定の効果があると言われ、最近では「森林浴」のように「博物館浴」という言葉も生まれ、その手法に注目が集まり期待が寄せられています。今回の研修会では、博物館、福祉・医療・健康に関わる多方面の方々を対象に、「博物館浴」の現状、及ぼす効果と測定などに関するお話と実験をとおし、共通理解を深めて地域での連携のあり方や今後の方向性を考えていく場にしたいと考えます。

主　催　みのかも文化の森・美濃加茂市民ミュージアム　　　

　　　　岐阜県博物館協会（ひと部会 + 中濃ブロック部会 )

日　時　 2023（令和 5）年 1 月 24 日㈫　13:30 ～ 16:00

会　場　美濃加茂市民ミュージアム　緑のホール（岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋 3299-1）　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（TEL 0574-28-1110 http://www.forest.minokamo.gifu.jp）

13:00 ～ 13:30　　　受付

13:30 ～ 13:40　　　趣旨説明

13:40 ～ 14:55　　　講演「「博物館浴」研究の最前線」　　　　　　　　　　　　

講師：緒方　泉氏　（九州産業大学地域共創学部教授）

14:55 ～ 15:10　　　質疑

15:10 ～ 15:20　　　休憩・準備

15:20 ～ 16:00　　　「博物館浴」の効果測定体験（20 名）と見学